アニメの劇場版作品も観たことがあったのだが、本実写版は原作シリーズよりもストーリーが分かりやすく、CGも世界観の表現も美しくて思った以上に面白かった。原作もそうだが、心に残るセリフが多い。
スカーレット・ヨハンソンが主演にキャスティングされたことで、ホワイトウォッシュだと公開当時に大きな批判が起きたそうなのだが、世界初の全身義体の存在としてアイデンティティに悩むミアの設定を考えると、むしろ人種すら別物に変えられていることは全く違和感がなかった。むしろ効果的ですらあったかも。
個人的に一番印象に残ったのが北野武氏の演技で、私は北野作品をほとんど観たことがないのだが、銃を持つとこんなに輝く人なのかと驚いた。暗殺者との対峙シーンは狂気が見えて本当に格好良く、これを求めてのキャスティングだったんだなと納得した。
