【薄過ぎる内容でがっかり(泣)・・・やっぱり押井守監督のアニメ作品の方が見ごたえがあるよねってこと!!』
今回は巷では”公開前”はすごく期待値が高かったのに・・・公開された途端、誰も言葉の端に上らせなくなった不幸な作品をご紹介!!
それが2017年3月31日米国公開、同年4月7日日本で公開された・・・
Ghost in the shell スカーレット・ヨハンソン実写版!!
公開前にこれほど盛り上がった作品って近年では珍しいんだけど・・・やっぱりね・・・ちっちゃいっていうか・・・過去作にあった壮大な世界感を無視してこれほどまでに矮小化させちゃった手法が珍しいというか・・・
ってか、ええぃっ・・・まどろっこしい・・・はっきり言っちゃうと・・・
Rupert Sanders監督って・・・〇鹿なの??
あはは・・・のっけからこの大暴走!!
こんな感じで悪態をつきながら・・・行っちゃうぞっ!!
【なぜ、Ghost in the Shellは支持されているのか??】
えへへ・・初っ端から悪態をついちゃったけど・・・やっぱりね、この作品の原作にみんな深い思い入れがあるから期待値が上がりすぎてってなことがあると思うんだよね!!
では何故、この2017年ハリウッド実写版がみんなからそっぽを向かれたのかって事なんだけど・・・
アクションは派手だし、飽きさせないカメラワークも秀逸・・・でも・・・
冒頭でも言ったように究極的に内容が薄すぎる!!
この内容が薄いってのが致命的で・・・
ただ単にスピンアウト作品としての位置づけならこれでもよかったんだろうけど・・・
派手に110億円かけてリメイクしたにしては、深いテーマの掘り下げもなくて、どこかで見たようなステレオタイプな・・・
2006年に公開されたMilla Jovovichさん主演の『Ultra Violet』での近未来ガジェットや・・・
1982年公開のHarrison Fordさん主演の『Blade Runner』にも通じる香港的なガチャガチャした派手な近未来的な街並みの怪しい日本語や外国語とともに・・・
草薙素子(ミラ・キリアン少佐)の恋愛話を全編にわたってブッ込まれてもクマっちゃうぞって事!!
しかも冒頭のホテルの電光掲示板に・・・
『高級ホテル』ってでかでかと・・・って、ありゃ・・・なんなの??
そもそも『高級』であるならば、そんな『高級』なんて単語は恥ずかしすぎて明示しないわけで・・・
品位が全く感じられなくなるので一流どころか、三流ホテルでも絶対にしないでしょ!!
そんな表記をあえて行うとしたら・・・
社長が超気持ち悪いア〇ホテルや、感覚が違いすぎるロッ〇系列ホテルとか、無理やり高級ぶってるけどサービスと内容が超三流のペ〇ン〇ュラホテルくらいしかないじゃんねっ!!
これって『ぱちもん=まがい物』であるゆえに新宿や渋谷などに無数に存在する『ぼったくり店』にも通じる怪しさを隠すために敢えてそうしてるって感じちゃうので、まったくの逆効果だって事!!
これって要は監督の想像力が乏しい事に起因する、視聴者が期待する『攻殻機動隊ならではの世界観の欠如』にもつながって煮え切らない感が全編にわたってまったりしてる的な印象になっちゃってるって事なのです!!
【主人公は人の存在を超越して神となる!!】
そうは言ってもどこかで見たような街並みはそれなりに原作と過去映画作品にも通じる部分が見え隠れするので良しとするにしても・・・
許せないのが主人公である草薙素子の扱い方!!
このハリウッド版の元となったのは、1995年に公開された押井守監督の劇場版アニメである『Ghost in the shell』であり、そこでの主人公は義体化した、意識高い系女子っていうか・・・
ある意味、仙人的で悟りきったお釈迦さん的な生々しい恋愛などとは無縁の・・・人としての究極の進化を目指してるってのがある!!
そんな主人公が目指す究極の進化ってのが・・・
俗世間から切り離された純粋な意識体っていうか・・・最後には本当に意識だけの存在となってしまうんだけど・・・
それって神様じゃん的な結末を迎えるんだよね!!
それは予告編にもある、このフレーズ・・・
『人間が人間であるための部品は決して少なくない。
自分が自分であるためには驚くほど多くのものが必要なの。
それだけじゃない・・・
他人を隔てる為の顔・・・それと意識しない声・・・目覚めるときに見つめる手・・・幼かったころの記憶・・・未来への予感・・・
私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それらすべてが私の一部であり、私という意識そのものを生み出し、そして同時に私をある限界に制約し続ける』
これは劇中の草薙素子の言葉だけど、深すぎる内容でしょ??
正直、押井守監督作は哲学的過ぎて・・・娯楽作品なのに一体どこに向かってるんだって疑問もちょいと感じることもあるけど・・・
でもそんな重厚なテーマをとことん突き詰めた内容が視聴者を虜にするわけで・・・
これこそが『Ghost in the shell』であり、攻殻機動隊だって思うんだよね!!
【2017年版はドリフの相撲レスラー的なのが痛すぎるぞ??】
でも残念なことに2017年スカーレットヨハンソン版にはその意識高い系の重厚さと高貴さが全く感じられないのが残念っ(泣)
一応、主人公は悩んでるよ・・・・自分がどうして義体化しているのか、繰り返し現れる夢などね!!
でも押井守監督作に比べたら悩んでる内容が・・・ちっちゃい、ちっちゃ過ぎるっ!!
正直、だから何っ?って怒りをもって叫びたくなっちゃう!!
初っ端から義体化してる現実があるわけだから、現実を受け入れて割り切っていないとダメだし、サイボーグなので生殖機能なんてないはずなのにそんな恋愛ごっこで思い悩んでるとしたら・・・
そもそも論で作品そのものが成り立たないでしょ(怒)
それに作中の公安って米国のNSA(National Security Agency=アメリカ国家安全保障局)と同等なわけだし・・・
秘密裏に暗殺することが業務の公安九課で命令を遂行する事なんてできっこないぞっ??
なのにうじうじうじうじうじうじといつまでも・・・
ホント・・・〇鹿じゃないの??
それに押井守監督作品同様、素直に『天才ハッカーであり、意識バリ高系で人外の人形遣い』を出せばいいモノを・・・
何ゆえ、別ストーリーの『個別の11人』でのクゼ・ヒデオをわざわざ持ってきたの??
それにクゼがかつての恋人だったって??
話が違いすぎるじゃん!!
それに物語のコアな部分を務める荒巻が・・・北野武ってどーなのよ??
どこまでも小者感たっぷりでチンピラ感丸出しのド下手な演技!!
あのさ・・・いーたかないけどさ・・・彼が出た途端に陳腐な絵になっちゃうのでホントにやめてくれないかな??
そんな感じでなんでもブッ込めばいいってもんじゃないでしょ??
これが企画されてから10年近くハリウッドで揉まれた結果なの??
はぁーーーーーっ、もう・・・〇鹿じゃないの??
もう、ここまで言っちゃったら、隠さずに最大の不満も言っちゃうけど・・・
スカーレット・ヨハンソンさん・・・太もも太すぎ、足短すぎ、ウエストでかすぎ!!
なので光学迷彩服の時・・・新手の相撲レスラーかと一瞬、思っちゃったぞ??
それくらい見るに堪えない不憫なスタイルが痛すぎるっ!!
って・・・TED体形の私が言うなって??
あはは・・・ゴメン、ゴメン・・・でもやっぱりイメージと違うのは困るので・・・
できればBarbara Palvinさんとかねぇ・・・考えてくれなかったのかなぁ??
【そうは言っても宗教感の違いで表現できない事ってあるよね??】
さんざん悪態をついてるけど、宗教に寛容な日本人とは違ってできない事もある!!
例えば押井守監督版のテーマである・・・究極的に人が進化すると意識体だけとなり、神と同等になるってテーマなんだけど・・・
これって人は亡くなると神様や仏様になれるとする我々日本人の宗教観とは違い、キリスト教を信じる欧米では・・・
神様になれるのは神様だけって倫理観があるって事!!
なので人は亡くなってもあくまでも人であり、神様にはなれないって制約があるので、そもそも論で押井守監督が掲げたテーマでは作れないってのがある!!
なので・・・2017年スカーレットヨハンソン版ではうじうじうじうじ、低俗な悩みで押し通したんだと思うんだよね!!
でもさ、キリスト教といえばイエス・キリストさんで彼は預言者であり、人であったのに教会は・・・
彼を神様扱いしてるので人が神様になれないって論理が矛盾する事になっちゃうよね??
なのでイエスさんの死後、200年ほど経った頃に宗教会議が開かれて・・・
それまで預言者として扱われてたイエスちゃんを『神の子』として認定することで、『人とは違う神様の子=神様』である事にしちゃったんだよね!!
でも無理やり神様だと認定しても、一般ピーポーであるマリアちゃんから生まれたのでは矛盾しちゃうわけで・・・
なのでその場にいて確認したわけでもないのに、のちの教会はマリアちゃんを”処女”として認定し、天使ガブリエルによる”受胎テロ”的な奇跡が起こったことにしちゃったんです!!
そんなテロまがいの行為を強いられたマリアちゃん・・・のちにネットの”発言小町”での投稿でも・・・
『真冬のふきっさらしの馬小屋の中で死ぬような思いで出産したのに、産んだ直後に三人の見知らぬおじさんたちと天使たちが見舞いに押しかけてくるなんて・・・すごく酷い話だし、おかしすぎるでしょっ(怒)』
って苦情を言ってるんだよね!!
この事実は大英博物館にて展示されてる『Saint Oniisan』を読めば明らかだよねっ(笑)
あはは・・・冗談はさておき、要は欧米白人社会において人が神様に昇華するのはタブーだって事!!
そんなタブーを守りながら話を展開させるには違う話を無理やりねじ込むしかなかったのです!!
ならさ・・・そもそも論でそういう禁忌とは関係がない押井監督にやってもらえばよかったわけで・・・
まったく110億円もかけて、何を迷走してんだかってとっても歯がゆく思うんだよね!!
ま、いいけどね・・・2017年スカーレット・ヨハンソン版は一回だけ見れば十分な内容だし・・・
娯楽として、ながら見できるので気楽だし・・・それこそおやつを食べながら携帯片手に見るのも最高だしねっ!!
劇場で見るとしても800円の価値は十分アルヨって事で・・・って・・・
”1,800円なっ!!”・・・って、突っ込みが入りそうだけど・・・
あはは・・・そんな感じのウダウダなのです(笑)
こんなウダウダな感じで今回はおしまいっ!!
今回も新規にレビューを書くのが面倒くさいのでブログ記事を転記しただけ!!
なので・・・
『魂死劇来 傀儡疑話 全編断絶 落落磊磊』
と本作を見た世阿弥も言ったかは定かじゃないけど・・・って、昔の人なので言えるわけないじゃんね(笑)
ってな感じでホント・・・クマったもんだっ!!
ホント・・・つぎはぎだけで中身のないリメイクは・・・
『観行御免候』って思うのです!!
なので例によって上記点数は天邪鬼的な・・・
ま、いっかぁーっ的な諦めの点数なのです(笑)
そんな感じで・・・本日もご機嫌よーっ!!
Pyonko & Mu From Tokyoでしたぁ~!!