東京キネマ

ゴースト・イン・ザ・シェルの東京キネマのレビュー・感想・評価

1.5
とても残念。 悲しいくらいです。 良くも悪くもシナ仕様の見本ですよ。 『攻殻機動隊』からすでに20年経ってるんですよ? この20年間の映像技術の進化を考えると、お話にならないくらいのクリエイティブの退化です。

攻殻の既視感でキーヴィジュアルはそのまんま。 戦闘シーンはマトリックスの50%レベル。(そもそも、攻殻機動隊があったからマトリックスのワイアー・アクションが出来たんだから、剽窃版にオリジナルが届かないってどうなのよ!)ヴァーチャル・シティの空間作りもブレードランナーの50%レベル。 クゼがルトガー・ハウワーにしか見えない時点でお里が知れます。

先ずはプロダクション・デザインに全く新しい要素がないことがうんざりさせる大きな理由ですが、それにしてものキャスティング・ミス。 たけしが出てきた時点でもう日本のテレビドラマみたいに安っぽい。 スカーレット・ヨハンソンにしたってとなりのお姉ちゃんにしか見えない。 草薙素子はもっとシャープでクールじゃなきゃ。

何故これほど世界観のニュアンスが根本的に違うのか、と思っていたら、音楽がないのですよ。 そう、川井憲次が聞こえてこないの。
一番問題は、攻殻機動隊のテーマである 「人間は身体を確認する必要がある」 ってとこに全くカスってもいないことね。 これね、製作者自身が物語を全く理解してない証拠だね・・・。
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