スポック

攻殻機動隊 新劇場版のスポックのレビュー・感想・評価

攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)
5.0
「君こそ理想の人材だ。草薙小佐。」
「ありがとうございます。藤本補佐官。」

『成功は目前だ。クルス少佐。』
『同感です。リチャード大使。』

「面談は形式に過ぎない。今や人工知能と事務官が審議を処理する時代だ。」
「この会話も影響するのでは。」
「機械に人が萎縮する必要は無い。
君の部隊は政府の重要な問題と合致している」

『大戦が終わり、世界は変化の時期を迎えました。この国も例外ではありません。』

「戦争が電脳と義体開発を加速した。
その過程で生まれた電脳犯罪は深刻だ。
問題はより本質的だ。」

『電脳と義体ビジネスは史上最大の利益追求システムを生み出しました。リアルタイムで共有される膨大なデータはもはやどの国家も管理する事は不可能です。』

「遠い将来、起業集合体が国や民族を消し去るとしても、今なお国家はその役割を終えてはいない。」
「そうだ特に今、国際経済の名を借りた無政府主義的システムの横行は国民の生活保障という国家の基礎を破壊してしまう。」


『電脳と義体は軍需産業と生活経済の2つのシステムを繋ぐ架け橋。
今更、国が規制をすることに意味はありません。』

「システムを網羅する執行機関が事実上存在しないからといって、国家が定める法を超越するわけではない。法を犯すシステムに対しては直接的な解決が必要だ。」

『情報化は、システムになるか隷属するかの選択を迫ります。』

「今必要なのはシステムを裁く、攻性の執行機関。」


『システムと一体化し人を正しく選別するネットワークです。』
『われわれは君と君の組織を迎えるべき企業体と認識している。クルス中佐。』


「政府直下の対テロ活動、最先端の電脳操作、企業犯罪の告発、君の部隊にタブーはない。」

「総理は現行の事件の早期解決を求めている。
そしてその権限がいま君に与えられた。」
「ありがとうございます。補佐官」
「君はこの国が好きかね?」
「能力を発揮したいと思えるほどには」
「国は君に愛される努力をすべきだな」
「あーそれと…君の笑顔は完璧すぎる。そんなふうに義体のメモリを割く必要はない。」
「私はプログラムで笑ったことはありません…補佐官。」
「君の魂を、ゴーストを疑う気はない。」


"国家審議会第320期に予算通過レポートを確認。やったな!少佐!"


『草彅 こんなところで会うとはな。
時代遅れの政府に尻尾を振りにきたか。』

「お前は?企業の利益追求機械になるのか?」
『軍組織の大半が民営化される。これは戦争だ。
負ける側に付けば未来はない。』

「戦争は終わったゴーストにまでシリアルナンバーをつけられる気はない。」

『人は皆、交換可能な商品だ。
お前と私のどちらが消耗品かすぐ分かる。』