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マイ・プレシャス・リストのNMのレビュー・感想・評価

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)
2.5
人に馴染めない少女がどうやって幸せをつかむのかというストーリー。
リストはそのきっかけに過ぎない。
自分の過去を受け入れられない人、なんだか他人が憎い人、イベントまでに恋人を作りたい気分の人におすすめ。
何でこんなに評価が高めかというと、父親の件でそうとう爽快感があるからではと予想。
ヒロインがどことなくビリー・アイリッシュに似てる気がする。

19歳。
超天才で既に大学は卒業。
神童ゆえにそれを持ち上げられたり、あるいは子供扱いされたりと、色々周りに翻弄されて育った。
母の他界をきっかけにロンドンを出て父を残し一人暮らし中。
頭の悪い友達など要らない。
恋愛する気にもなれない。
早口で相手の言葉を遮って何でも否定、感情的で場の空気を乱す発言の連続。
他人を見下していて社会に馴染めないタイプ。
感謝祭に過ごす相手もいない。

胸には奇跡のメダイと御心のペンダント。
恋愛経験を堅く考えたり、真面目な面がある。

父の友人であるセラピストだけは彼女を気にかけてくれる。
一人で部屋にこもらないで、何でもいいから色んなことを試すよう薦める。
文学や哲学が好きで本ばかり読んでいる。特にサリンジャー。

気が進まないながらも、次の診察までにチェリーコークを飲む、金魚を飼う、をクリアした。

続いてデートするという課題。
新聞の広告を見るといけ好かない広告がありその男・マットと会うことに。
意外にも好青年が現れた。
高学歴で紳士的、文学好きで気が合った。一応彼女がいるのでその場は別れたが彼のことは気になった。

いっぽう大学教師は天才キャリーを気に入り、口説く。
だが本性は身勝手な男だった。

そして父は子供のいる女性と再婚する予定であることが発覚。
キャリーは取り乱し再婚相手に会うことを拒否。

ヤケ気味になりマット宅を尋ねるが恋人の存在が気にかかり帰宅。

クリスマスシーズン。
キャリーと知り合った隣室に居候中のサイ。散歩に出ることに。
音楽家の駆け出しで自由人。落ち着いていて他人との壁がない。
彼もサリンジャー好き。

かくしてクリスマスも一人のキャリー。
災難続きでさすがに寂しさを隠せない。

会いに来ない娘を心配し父が訪ねてきた。
冷静で優しい父だが、娘を傷つけた大学教授を殴りに行ってくれた。
無事仲直り。

おおみそか。
いまだに一人。思い切って隣のサイを訪ねてみると、コンサート帰りでビシッとキメていた。
感謝祭、クリスマスはだめだったが、大晦日を誰かと過ごす、についにチェックマークが入った。
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