引きこもりの頭脳だけが取り柄の偏屈女子が、幸せになるためのリストを実行していくお話……
との前ふれだったけども、そうなった環境がとても世知辛いもので、偏屈というよりもとても不器用な女の子、という印象の主人公でした。
頭がいいから、防御や攻撃のために口から出るし、余計なことを増やさないでいる感じというか。
リストを実行していくことによって、嫌なことも思い出すし新たに経験するけれど、その一つ一つに真摯に向かい合っていく姿はとてもピュアだなぁ…と思いました。
だからこそ防御していたんだよね。
正当な道というものはなくて、不本意な道ばかりだけども、それでも一つ一つリストを叶えていくたびに物の見方の多様性に気がついていって、最後は自分の根っこ部分と向き合っているのが、正統派な内容でとても良かったです。
お薦め。