ギャンブル好きだけど冷静な判断ができるカーティスとギャンブル依存症で冷静な判断ができないジェリーの2人がアメリカ各地でギャンブルをしながら南部ミシシッピを目指すロードムービー。
案の定ジェリーがトラブルを起こしたり負けたりする。トラブルの内容も負け方もしょうもないので映画自体が停滞する。
肝心のギャンブルも、カジノの本場ラスベガスとは真逆の地元の人しかいなそうな小規模の限られた場所でやっていたので基本レートが低く、盛り上がりに欠ける。
駄作と言われても納得の映画だったけど、気になるシーンは2つほどあった。
一つは、ジェリーが車中で聴いていた"ジョー・ナヴァーロのポーカーの法則200"。これに倣ってゲームをするシーンが度々あったので、他にどんな法則があるのか知りたかった。カーティスはそれを応用するレベルにいたけど。
もう一つは、バーで知り合った女の子と一夜を過ごすシーン。お互いの特技を見せ合うことになり、ジェリーが渋々弾いた曲がエリック・サティの"ジムノペディ"。このギャップはずるい。若い頃はモテただろうな…だからこうなってしまったのだが…
結局、余韻に浸っていたら寂しくなって何もできず。カーティスはあっさり終えていた。