つるみん

ソウルへGO!!のつるみんのレビュー・感想・評価

ソウルへGO!!(2015年製作の映画)
3.6
韓国系アメリカ人のベンソン・リー監督だから描けた作品。

1986年、海外で生まれ育ち、韓国の歴史や文化を全く知らない韓国系の少年少女達が、ソウルに到着。サマーキャンプで自分達のルーツに触れる彼らの、熱くて眩しい青春の一夏が始まる。

留学や海外でルームシェアを経験された方なら懐かしい感じがするかもしれない。それぞれ違う国からやってきた人たちが一緒に(期限付きの)サマーキャンプをするのだが、メキシコから来たやつ、ロンドンから来たやつ、アメリカから来たやつと共通語は英語だが、それぞれの訛りや文化の違いがあり、そこから生じる喧嘩や友情がとてつもなく良い。

メインの生徒たちの過去の深掘りは冒頭での伏線であり、またサマーキャンプの期限が限られているという事もあって、その友情や恋愛のスピードが加速するのも、映画としてのテンポの良さを感じる。

この『ブレックファストクラブ』感漂うポスター。居残りの奴らではないけれど、青春だなと感じさせてくれる一作だった。
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