これはかなりクールだった。
パリに住む1人の男が、寝て起きて外出して、帰ってきて...という日常をひたすら繰り返す。
セリフは一切無く、あるのは奇妙なノイズ調のSEと女性ナレーションのみ。
序盤は機械的に彼の日常や思考を語っていたナレーションが、次第に世間や大衆への憎しみを爆発させていく変化が面白い。
ただ、映画としての起伏がナレーションとSEのみで構成されているので、そこは斬新でもありちょっと退屈でもあった。
「あなたは、あなたと世界を繋ぐ橋が燃え尽きて欲しいと願うかもしれないが」「世界は変わらない」「何も起こらない」「あなたは死ぬことも狂うことも出来ない」...