しろくま

ながぐつ三銃士のしろくまのレビュー・感想・評価

ながぐつ三銃士(1972年製作の映画)
3.0
《何?ペロを殺しそびれただと?》
〝いいかもう一度だけ言おう。たとえ一匹の子ネズミにせよ猫にとっては憎い仇だ。その仇のネズミの命を救ったペロをどうしても生かしておく訳にはいかんのだ。それなのに…〟

〝東映まんがまつり〟と言えば何といっても〝長靴をはいた猫〟だけど、本作は、その長靴をはいた猫・ペロが西部でガンマンとして活躍する劇場版第2弾。殺し屋猫ボスの命令で、ペロを追いかける3匹の猫たちの相変わらずのドジっぷりがかわいい。〝タイムボカン〟のあの悪役3人と同じような役回りだね。

本作では、少女アニーのオトンの死の真相に迫るサスペンス仕立て。3匹猫ちゃんの他にもネズミちゃん集団、極悪ジモティーが絡んでの銃撃戦は見応え十分。キャッチコピーに〝早撃ちニャンコ三匹つれて 西部せましと暴れるよ〟って書いてあったんで、3匹猫ちゃんは、最後はペロの味方になって三銃士として、極悪無法者に立ち向かうって思ってたら…。結局タイトルの〝三銃士〟って誰?

同時上映の〝仮面ライダー対ショッカー〟は、テレビシリーズの番外編で、崖の上にめっちゃたくさんの怪人が登場してワクワク、さすが劇場版って感じ。その他に〝スペクトルマン〟〝さるとびエッちゃん〟〝ムーミン〟も上映されて、まんがまつりにふさわしいラインナップ。集中力が続かないお子ちゃまには、怪獣映画や長編アニメよりもこっちの方がベストチョイス。まるでお子様ランチを食べたときのような満足感だね。

視聴メモ:2023.11.12/170/東映シアターオンライン
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