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エール!のhitomiのレビュー・感想・評価

エール!(2014年製作の映画)
3.5
コーダが大絶賛なので、まずは原作となったフランス版を観てみようと思い鑑賞。
これはこれで面白かったけど、あまり自分には合わなかったというかモヤッとする部分がいくつか…
ただ、基本のストーリーは好きだったし、最後は感動して涙してしまいました。

全体的に前時代な表現や考え方が多くて、自分が主人公だったら辛いなあと思ってしまいました…
この作品をただの家族愛と表現していいものか、わたしは微妙だなと思います。
正直、わたしはこういう「家族を大切にしないのは悪」という考え方が嫌いです。別に家族が嫌いなわけじゃないし、なんなら仲はいい方だと思うんですが、わたしは個人主義的な考え方が好きなんだと思います。
わたしの人生はわたしのもので、家族であろうが誰にも邪魔される筋合いはないと思ってるので。
そこが一番モヤモヤしました。最終的には応援してくれたとしても、そこに至るまでの彼女の苦悩は計り知れないものがあると思う。

こういう作品を見ると、やっぱり色々な問題を解決するには福利って大事なんだなって思います。聾唖者を支援する仕組みみたいなものがもっとあればいいなと素人ながらに思うし、テクノロジーも発展していけばより一層「人」に頼ることなく大きなコストもかかることなく寄りかかれるんじゃないかなって思う。
テクノロジーは人の仕事を奪うことばかり焦点が当てられるけど、こういう現状手が回ってない支援にも使えるんじゃないかなあ。
IT企業に勤める人間としてはそのへんも気になりました。笑

めちゃくちゃ話が逸れましたが、感動したのは事実です。鑑賞をきっかけに色んなことを考えるようになれるので、モヤモヤしたポイントもいいのかなって思えちゃうのが映画のすごいところ。

コーダも気になる!
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