月下香

エール!の月下香のネタバレレビュー・内容・結末

エール!(2014年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

🌙2024.02.01_24-38

家族愛のとても温かい映画だった。
主人公以外の家族は聴覚障害を持っているけど、そこの大変さをメインで進めるのではなくあくまでも家族愛をメインにしている所が良かった。

ラストシーンやポーラの歌唱シーンはもっと感動に振り切っても良かった気もするけど、シンプルで淡々と進む感じがフランス映画って感じでこれはこれで好きだった。

ポーラが手話をしながら歌っていたのが感動したし両親の表情がとても良い〜先生も何だかんだ良い人だし、オーディション会場に駆けつけて伴奏してくれたの嬉しい。

良い話ではあったけど、家族がちょっと自己中すぎて...用事があると言っているポーラを引き留めて、用事に行ったら怒ったりビンタしたりとモヤモヤ...極め付きは生理になってズボンに血がついてしまったポーラが助けを求めているのに、そのズボンを持ってみんなに見せびらかしに行った母親を見てドン引き。家族だけでなく学校の男友達にも見せつけてるし...この家族のデリカシーの無さと我儘具合が引っかかって、ラストの良いシーンを見てもモヤモヤを超える事ができなかった...正直これは聴覚障害とか関係ないと思う部分だから余計にモヤモヤ...
弟も姉の友達に躊躇なくいきなり手を出そうとするし、それでアナフィラキシーになったのを友達のせいにして怒る母親にまたモヤモヤ。
パリに行こうとしたり、歌を歌ったりする娘を見て、「子育てが失敗したのは私のせい」と母親が言っているのもキツかった。
パリに行く事を反対してたのも、自分たちが生活しづらくなるからだけでは?と思ってしまったり。

エンドロールでは、何だかんだみんなが上手くいって幸せそうだったから良かった。

元になった家族がいるとの事。
この映画をリメイクした作品もあるらしいからまた機会があったらまた見ようかな。
月下香

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