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君を探してたのくりふのレビュー・感想・評価

君を探してた(2003年製作の映画)
3.5
【インドのE.T.はギフト魔だった】

Netfrixの配信にて。2013年のシリーズ第三作『クリッシュ』は日本公開&DVDリリースされ見ていたので、コチラ2003年の第一作も気にはなっていました。

『未知との遭遇』で描かれた “音色コンタクト”で地球にやって来る『E.T.』を巡るパクリ物語。が、ボリウッドの常で、なんか憎めないアレンジ感。

少年の日の思い出、で終わるアチラと違い、E.T.から贈られたパワーをどう使うべきか?それは人を幸福にするのか?というテーマに踏み込んでおり、アチラより見応えあります。

ざっくり言えばファミリー向けでしょうが、子供向け6割、大人向け4割、くらいのバランス感覚かな。

プリティー・ジンターは『たとえ明日が来なくても』と同年の出演作ですが、コッチの方がセクスィで好き。ぴちぴち濡れミニスカで踊ったり。“雨に唄えば”なミュージカルシーンはお気に入りとなりました。

リティク・ローシャンもジーン・ケリーのパチモンみたいなことやってて楽しい。

2000年代とは思えない、80~90年代のSF・ファンタ系映画を思い出させるタッチが逆に新鮮!旧作インド映画ってこういうところが侮れない。

お話はテキトーで、ラストの締めなんてE.T.帰るんだか帰んないだかハッキリせい、とイラつきましたけどね。

マッチョな体の上に神経質な顔を乗せたリティクは適役。第二作でそれがより生かされることになりますね。

冒頭の、両親の悲劇はトンデモUFO史上有名な“ヒル夫妻誘拐事件”を思わせました。意識して演出したのだろうか。

<2018.7.23記>
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