ヨダセアSeaYoda

ソング・オブ・ザ・シー 海のうたのヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

4.0
『ウルフウォーカー』のついでに過去の感想を再編集投稿。

【STORY】
 母の失踪と同日に誕生した、言葉を発さない妹シアーシャ。
 兄ベンは彼女を疎ましく思うが、彼らは兄妹だけで不思議な冒険に旅立つことになる…


【一言まとめ】
●絵本のように美しい海に包まれる
●孤独で複雑な兄妹を応援したくなる!
●"負の感情" だって大切なもの


【感想】
《T. ムーア監督3貫》2貫目

 同監督のアニメ作品『ブレンダンとケルズの秘密(2009)』と同じく、遠近感覚が不思議な絵本のようなアニメーションが独特の世界観を作り出します。
 海や光といった綺麗な要素や、北欧らしい妖精達の姿などにアニメの雰囲気がマッチしていて、細部まで眺めたくなる映像でした。


 兄妹には相容れない部分もあるし、互いに不満を感じていますが、2人の幼さを考えればどちらかを責められるような状況ではありません。
 あまり周りの大人に適切なサポートをしてもらえず、悲しくもすれ違っている2人が、冒険を通して互いを気遣い、協力し合っていく姿を見守っているだけで心が温まり、応援したくなります。


 "負の感情を取り去って楽にしよう・なろう" という考えの魔女が出てきて、どこか『インサイド・ヘッド(2015)』のようなメッセージが感じられました。


 絵本のような絵柄、可愛くて優しくなれる物語。いつか自分の子供と観たい作品です😊

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観た回数:1回
直近の鑑賞:Amazon Prime(20.03.14)
ヨダセアSeaYoda

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