全くもってあらすじ欄に書いてある通りなのだが、ここに色んな真理が凝縮されていた。
みかんを作る人と、それを入れる木箱を作る人、と言う設定からして、ハッとさせられた。そんな爺様より、自分の方が生産的で意義のある営みをしていると思い込んでいたら、真逆だった。しかも大義名分すら見つけられなくなり途方に暮れる。
それが、涙々の号泣ものでは無く、どこか戯曲然としているから、観客として冷静に観ることができた。
私はどうしても人生の先輩や人格者、過去の事例に、素直に教えを請いたくなる場面がある。グローバルな視野でも、そんな局面があって然るべきなのでは？と考えさせられた。
