アブハジアがジョージアから独立を求めた武力闘争が背景の話。
「アブハジア紛争」なんて、この映画を見るまで全く知りませんでした、私。
刻々と紛争激化の危険が迫る土地に残り、生活を営むイヴォとマルコスが、敵同士の2人の兵士を看病することになり、最初は一触即発だった敵同士の兵士の関係性が変化してゆく筋立て。
「せっかく同じ席についているのに」
というイヴォの言葉が全て。
何故同じ人間なのに殺し合わなければならないのか。多くの方のレビューにもあるけれど、「何が違うのか、何も変わらない」
ゆえにこのような争いには正解も終わりもなくて、武器を取ったが最後、どこまでも不条理かつ不毛で、それがドキュメンタリーのごとく淡々と描かれる90分だけれど長くは感じなかった。
Amazonの見放題配信があと1週間ぐらいだそうなので、観てない方はお早めに。
イヴォの俳優がショーン・コネリー並みに渋くて男前だった。そして、イヴォのお家がお洒落で素敵だった。