rmhチョコがけ

ガールフッドのrmhチョコがけのレビュー・感想・評価

ガールフッド(2014年製作の映画)
4.0
"それは、私が欲しい未来じゃない。"

ラストの少女の決断には痺れた。
ここにはシアマ監督の強さのようなものが込められている気がした。
新年良作続きだ‼︎

フランス社会の底辺層を生きる少女たち。
とにかく血気盛んな彼女たち(笑)には、アメフトでもなんでもスポーツやらせとけばいいと思うが、それが許されない環境なんだよなぁ…

主人公マリエムは自分が悪の道に転落していくこと、その顛末まで予測できているにも関わらず、落ちていくしかない境遇が気の毒過ぎた。

しかし、やっぱりシアマ監督の視点って素晴らしいなぁ。
なんだろう、女性の何気ないしぐさとかやりとりとか、あー分かる分かる!と思わせるような描写がやっぱり好きだ。

そして情景描写と音響が抜群‼︎
カッコ良すぎる。


※※※以外、ネタバレ※※※


途中、母となった元ギャングメンバーに偶然出会うシーンや、相手をボッコボコにしてやった結果、悪の兄から認められるシーンを観て、あーこれはもう主人公は彼氏との子を妊娠してギャングからも抜け、兄からも失望される展開だろうと予測したが、見事に裏切られ、あっぱれって感じだった。

"自分のために生きる"
女性だって、どんなに不遇だって、彼女たちにその権利はある!
逆境に立ち向かう決意をしたマリアムのその後を見守りたくなる作品。