Genichiro

EDEN/エデンのGenichiroのレビュー・感想・評価

EDEN/エデン(2014年製作の映画)
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2020年〜2022年の間にいくつものraveが開催されていたことをどれくらいの人が知ってるんだろうか。そしてそれは何にも記録されずに忘れ去られていくんだろうか。2019年の年末あたりから友達とクラブで会うたびに「〜の来日講演を〜のパーティでやるわ」「〜が来た次の週は〜がくるらしい。そっちは俺のパーティでやるから」的な話を散々聞いた。楽しそうやなーと思いつつ、自分はモチベーションがまだ上がりきっておらず、なおかつそんなパーティに呼ばれるわけもないので「へーええなあ」くらいの反応を返していた。最近みんな鼻息荒くてなんか嫌やなあという気持ちで。年明けからゴールデンウィークあたりまでは外タレの来日公演がおおよそ確定していてそんな話をよく聞いた。そんな感じだったのに、2020年に全てが狂ってしまった。コロナでクラブイベントが次々に中止になり、毎週のように外タレ来日を告知していたクラブのアカウントは何も言わなくなった。代わりに一部のクラブが隠れて営業するようになり、めちゃくちゃ人が集まっていた。気がつくと幾つもraveが開催されるようになり、自分のように縁のなかった人間ですら足を運ぶようになった。最初に行ったのは2020年の5月?群馬のキャンプ場で行われたraveに知り合いが出るので、みんなで車に乗って行った。なんだかよくわからん高揚感だったなあ。今では普通にクラブは営業してるし外タレもしょっちゅう日本に来てるけど、数年前はそうではなかった。
映画の冒頭、森の中を歩いているとPlastic Dreamが聞こえてくる。パンチを飲み、djにさっきの曲よかったよーと話しかけるとSueño Latino (Derrick May Illusion First Mix)が流れる。Sweet Harmonyのピアノ部分を妹に弾かせる場面で笑う(楽屋に貼られたa night at playboy mansionのポスター!)。ひっそりと落ちぶれていく様子はなんかリアルにも感じるし、単に映画として下手なだけなようにも思える。面白いかというとなんとも言えない、個人的な体験と結びつきすぎて普通には見れなかった。USガラージにこだわりすぎだろ!好きだけど!
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