あれ、温泉芸者シリーズってこんなに殺伐としていたっけ。

もう石井輝男の弟子である荒井美三雄が輝男の悪いとこだけを学んで作ってしまったという「愛しさと悲しさ」が満載の本作（でも心強くない）。ああ、だめ映画なんですよ。

だいたいストーリーが・・・・
エロコメディ（よし温泉芸者だ。おっぱい祭り「美人薄命。私もパンティ履くめいよ」。中田ダイマル・ラケットもエロ熱演）
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ウェット人情もの（岡田真澄がうざい。すぐ暴力をふるう岡田。この展開は大映で十分だ）
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異常性愛路線（なんだよ、野獣パーティーって。「恐怖奇形人間」か。ここからは石井輝男のテイストだだ漏れ）
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バイオレンス（なぜか血だらけになる温泉芸者。モーターボートが突っ込んでお風呂は血だらけ。ああああ。やっちまったなぁ。映画台無しだぜ）
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サスペンス（拷問される橘ますみ。火あぶり拷問。さらには橘の男も銃で血だるま。「俺にかかわらずお前は行け」）
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コメディ（黒幕を銃で脅す楽しいシーン。急にトーン変わり観ているこっちがついていけない。橘・葵の水着がオシャレ）
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またサスペンス（赤ん坊を銃で撃とうとする。実在の赤ん坊ね。これは虐待では。主役の葵は子供を助けようとして簡単に死ぬ。鼻血。その後は車のカーチェイス。爆発！）
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なぜか最後はみんな死んでいるのに笑顔で体を売る橘（そして笑顔の小池朝雄）。

とここまで書いてもなんだこの作品と思われるはず。作品の一貫性などまるでなくその場の雰囲気で筋決めているだろと思う展開に茫然。タランティーノの「フロムダスクティルドーン」より無茶苦茶。ある意味最高だけど点数はつけがたい。いやこれはこんな意味不明な作品を作って世に出してしまった東映に拍手です！！！

温泉旅館で女中頭をしている姉（葵三津子）とキャバレー経営者の妹（橘ますみ）が、男性客の奪い合いを始めてしまう。東映のお色気芸者シリーズ第2弾。舞台は和歌山県の南紀白浜温泉。

石井輝男監督の異常性愛路線「温泉あんま芸者」の流れを汲んでいる、東映プログラム・ピクチャー。スタンダードな艶笑人情劇であり、男性客を取るためのお色気作戦が、どんどんエスカレートしていく様子を描いている。

薄幸な役柄ばかりの橘ますみが、ヤクザの後ろ盾がある、気丈な現代っ子を演じているところが面白い。お色気作戦では、女風呂の浴槽を透かして見せる、エロ見世物がグッと来る。ヤクザのモーターボートが突っ込んできて「えーっ！」となる超絶展開もスゴイ。

この時代のお色気映画を鑑賞するときは、「動く女体を見るためには、映画館で目に焼き付けるしか方法がなかった時代」であることを念頭に置くようにすると、感慨もひとしお。家庭用VTR（ビデオデッキ）が普及する以前の時代性を追体験することができる。

• #エロ映画

東映ポルノ映画の1本。題名が酷いですけど何か？という気持ちで作られた作品。南紀白浜のイメージを著しくおとしめている、エロ映画。高橋昌也、小池朝雄しかしらない。温泉宿でブルーフィルムと女性の手配という今では、とても映画にできない作品。AVの隆盛で現在からみると面白くもない映画。

• #温泉ポン引き女中