まず、エリセの映画において全て名前が甘美だと思う
ミツバチのささやき
エルスール
マルメロの陽光
瞳をとじて
エリセの映画にどれもピッタリだ
アントニオ・ロペスが毎年、マルメロの季節(秋)から納…
アントニオ・ロペス、その人にとっては、マルメロ、それすなわち生命と、ただひたすらに絵を描くという手段のもとに、寄り添うこと、その時間が、過程が、何よりも尊いものだったのではないだろうか。
いのちとは…
ミツバチのささやきとエルスールが大好きな俺が、エリセの新作「瞳をとじて」を見るのに躊躇していたのは、この作品をまだ観ていなかったから。
内容的にはアントニオロペスのその作業やアティテュードをエリセ得…
このレビューはネタバレを含みます
最後、完全に死んだマルメロの実には少しづつ動くことにより白い印が何個も刻まれており、さらに春には(あっけなく)新しい実をつけ、その営みを毎年追いかけるロペス(も輝くダイヤモンドを落とす)、これは何度…
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・2回目観賞(更新)
マルメロの木は「生」及び「若さ」の象徴である。ロペスが絵に残したいと感じた理由は、大きく実った実に陽光(ひかり)が差した瞬間に「生」や「若さ」を感じ、その一瞬の美しさに魅せられ…
リアリズム絵画の巨匠アントニオ•ロペスのドキュメンタリーでありながら同じく寡作のビクトルエリセの人生を準えた叙事詩。
ロペスの製作方法が他のリアリズム作家と著しく異なっているのは、写真から対象を描…
約30年前、時すでに瞳をとじていたっ!👁️
“鮮烈”な『ミツバチのささやき』や、『エル・スール』とはまたベクトルの異なる、エリセ監督によるゆるゆるっとしたドキュメンタリー。その飄々たる映画純度の極…
(C)1992 MARIA MORENO P.C.