知り合いにおすすめされて早速鑑賞。
ビクトル・エリセ監督によるドキュメンタリー作品。
画家のアントニオ・ロペス・ガルシアがマルメロの樹を描きはじめるところから映画は始まる。
アントニオ・ロペスのこだわりがすごい。
タイトルにもある「陽光」。一定の時間のその光にこだわり続け、いつしか季節は秋から冬へ移り、実は熟して、落ちて、朽ちて。
そこからのラストのカットもとてもよかった。
ストーリー云々よりも、映像や音を楽しむ作品だと思った。
音楽はほとんど使われず、その中で聞こえてくる生活音が心地よい。
冒頭のフレームを組み立てるシーンは、綺麗にハマるその木が目でも耳でも気持ちよかった。
2時間超ではあるけど、映像を楽しんでいたらあっという間。