みゅー

マルメロの陽光のみゅーのレビュー・感想・評価

マルメロの陽光(1992年製作の映画)
3.5
知り合いにおすすめされて早速鑑賞。

ビクトル・エリセ監督によるドキュメンタリー作品。
画家のアントニオ・ロペス・ガルシアがマルメロの樹を描きはじめるところから映画は始まる。

アントニオ・ロペスのこだわりがすごい。
タイトルにもある「陽光」。一定の時間のその光にこだわり続け、いつしか季節は秋から冬へ移り、実は熟して、落ちて、朽ちて。
そこからのラストのカットもとてもよかった。


ストーリー云々よりも、映像や音を楽しむ作品だと思った。
音楽はほとんど使われず、その中で聞こえてくる生活音が心地よい。
冒頭のフレームを組み立てるシーンは、綺麗にハマるその木が目でも耳でも気持ちよかった。

2時間超ではあるけど、映像を楽しんでいたらあっという間。
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