松井の天井直撃ホームラン

マルメロの陽光の松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

マルメロの陽光(1992年製作の映画)
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↓のレビューは。今はもうなくなっってしまった映画レビューサイトに、鑑賞直後に投稿したレビューを。こちらのサイトに移行する際に、以前のアカウントにて投稿したレビューになります。

☆☆☆★★★

※ 1 長編デビューから30年で僅か3本しか監督していないビクトル・エリセが有名な画家の描く果実[マルメロ]を通して自分の置かれた立場を思う存分にフイルムに焼き付けた執念の作品。

果実は日々大きくなる為に画家は納得しない、何回も何回も描き直しては遂に完成を見ずに朽ち果てていく。
映画の中でインタビューを受けるが、観ているとこの作品が画家を通して実は彼自身による映画論なのではないかと思えてくる。
映画作りは思い通りにはいかない(時折資金が無くなりビデオ映像等々)…朽ち果てた果実はやがて養分となり地に帰るが、思い通りにいかない自分の姿を朽ち果てていく果実に投影していたのだろうか?
※ 2 答えは今後果たして何時公開されるのか分からない新作に期待したい。

劇場鑑賞 シャンテ・シネ 日時不明

※ 1 鑑賞当時の話

※ 2 結局その後もエリセの長編は公開どころか製作もされず。僅かに数本の短編のみ。
最早、年齢的にも新作は難しいのか、、、
兎にも角にも、本人にヤル気を出してもらわんと(ー ー;)