橋本牧人

マルメロの陽光の橋本牧人のレビュー・感想・評価

マルメロの陽光(1992年製作の映画)
5.0
知人に借りたDVDで鑑賞。

マルメロの実がその重さによって日に日に景のなかで沈んでいき、画家はそれに合わせて毎日書き直すという途方もなさ。絵を描くこと=この樹とともにあることの喜び。

ぼくは画家のことをその成果でしか知らないから、こういう世界との交通の仕方に憧れる。

しかしまた、陽の差していない無惨なマルメロ。すべてを鉱物と灰に変える光って、映画のこと? 繰り返し観たいけど、買おうとするとメルカリで2万くらいする。泣ける。
橋本牧人

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