世界名作劇場をこの世に送り出した日本アニメーションの40周年記念作品。
3部作の1作目。
君の名は。が大ヒットするたった1年前の2015年の日本でこの作風のアニメの企画が通った事がそもそもすごい。
世界名作劇場が地上波で放送されていたのはもう20年ほど前、その当時でさえキャラデザなどは古臭いイメージはあったが、まだまだセルの時代だったので味があった。
しかし、その世界名作劇場的な空気をそのままデジタルアニメで再現し、劇場アニメの割には作画の書き込みも当時のまま、そして当時の名アニメーターを確保できているわけではない…。
確かにストーリーの内容は王道の古き良きファンタジー冒険ものなので劇場アニメ向きではある。
しかし、どう見ても興行的に成功する雰囲気を感じられないし、アニメのクオリティも劇場アニメとしては悲しいものがある。
存在的には褒めたいが、なかなか難しい…。
レビューでジブリのパクリっぽいというのがよく見られるが、
いやいや、そもそも世界名作劇場の前身になるハイジが高畑宮崎コンビの作品なのでそのDNAが残っているだけでは…。