おはようございます、
初めてこの映画を観た後の、これほどまでに気持ちのいい朝があるでしょうか、
自分には非常に魅力的に見えて、それを絵に描きたいんだ
この朝だけ見れるこの光をキャンバスに描いてみ…
スペインの画家(アントニオ・ロペス・ガルシア)が庭のマルメロの木を描こうとするが、うまくいかない。何度も何度も書き直すうち、季節は移ろってゆく……。
仏教絵画に、死体が朽ちゆくさまを9段階にわけて描…
即興的に会話を交わしているようにしか見えない人物の挙動が、フィックスのカメラで一つひとつカットを割って劇映画的な順当な示され方をすることもしばしば起こり、見ていて混乱をきたしかねない幻惑的な話法が繰…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
映画作家も画家も、ひいては詩人も「どのように世界を切り取るか」という問いかけが巡るけれど
監督であるエリセとこの作品で取り上げられている画家アントニオ・ロペスは世界に対する向き合い方が似ているよう…
これは画家の「失敗」を描くとともに、彼が捉えきれない現実の光に、映画はいかに迫ることができるか、つまり映画の映画。そして、同じく「失敗」を繰り返してきた、エリセの自画像でもある。
マルメロの周りに…
文字どおり陽光(ひかり)を求める映画~ビクトル・エリセ「マルメロの陽光」
この作品が公開された1992年。少し思い出してだけでも
日本映画では
「月はどっちに出ている」(崔洋一)「お引越し」(相米…
(C)1992 MARIA MORENO P.C.