Monisan

シーズ・ガッタ・ハヴ・イットのMonisanのレビュー・感想・評価

4.0
観た。

これ面白いし、好き。
ノーラを巡る3人の男とその他の人々。
ドキュメンタリー風というか、メタフィクション的な構成。
わりと隙間があるので、自分はどの立ち位置かな、と考えながら観る事も出来た。少なくともモデルのグリアーではないかな。
献身的なジェイミー、笑わせてくれて今どきだけど無職なマーズ。その間くらいかなぁ…等と。

正直、個人的には映画の中のノーラはあまり魅力的には見えなかったんだけど、リアルで接すると違うのかな。セックスは間違いなく一流なんだろう。そんな彼女に翻弄される彼らが楽しかった。

結局、1人を選ぶけどそんな簡単に収まる彼女では無かったという事か。
多様性とあちこちで叫ばれている2020年代だけどノーラとこの映画はだいぶ時代を先取りしていたのかな。結果さえ自分で受け入れられれば、どう生きたって自由だ、と本当に思う。

当時のブルックリン周辺の風景が見られるのも良い。ニューヨークって最高に格好良いよなぁ。
誕生日のダンスショーの時だけカラーになったり、写真で構成されるシーンとか。とても丁寧な乳首舐めとか、実験的な試みもある。
ジャジーな劇中の楽曲も心地良いし。どっか平和だし。観て良かった映画。
エンドロール前の自分でカチンコ打って自己紹介するのも可愛い。

スパイク・リー、脚本・監督&マーズ役。
監督の出世作との事。
Monisan

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