てれ

こちらピープリー村/Peepli [Live]のてれのレビュー・感想・評価

3.4
タイトルの軽さに騙されたというか内容が重かった。アーミル・カーンがプロデュースした作品。

生活苦で自殺した農民には10万ルピーの手当が出るという制度のため、自殺を宣言したひとりの農民に群がり彼の生活すら食いつくすマスコミの姿は本末転倒といったところ。マスコミは囃し立てて煽るけれど、結局当事者の問題はなにも変わらないで改善しない。「自殺しなければ土地を守ることすらできない」という事実がそもそもおかしく、変えていくべきことなのに意味のない問答が続くだけ。

撮影時36歳くらいのナワーズッディーン・シッディーキーが可愛かった。ラケーシュという記者役で、唯一彼は農民が強いられる苦しい生活の問題の本質を見抜き警鐘の声をあげようとした良い役どころだった。

センセーショナルな話題は気になるけどその背景に人々は無関心。これが現実だということが胸糞だった。あとのネタバレはコメント欄に書きます↓
てれ

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