女性向けと言っては弊害があるが、男性にはなかなか理解しにくい感情の動きで、感情移入は難しい作品。
多分原作小説はもっと丁寧に心情の変化を書いていると想像できるが、今作だけだと「なぜ?」という疑問が…
"クラスメイト"を殺し母親に凶行を示唆して、呼吸障害の発作では吸入器にも頼らずひとりで乗り切り、殺人者として自らに、また国家と世間に向き直る第一歩を印せたと感じたろうか?
しかし、奥手の自分がや…
女優デビュー後に映画監督として作品を作り続けるメラニー・ロランの監督第2作。
成績優秀な高3のヒロインの前に、奔放で個性的な転校生の女子が現れ、友達になるうちに彼女の行動に振り回されていき、やがて心…
緊張感のあるやりとりと色が次の展開を意識させ、怖さを付加し、面白く見れた。後を追うカメラワークやガラスの境界としての隔たりなど、多く語るわけでも舌足らずでもない加減がいい。惜しむべきはサラの葛藤。秘…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
メラニー・ロランの監督作品で、対照的な(それでいて実は近しい)二人の女学生の友情とその破壊を描いた作品である。
主人公のシャルリ(ジョゼフィーヌ・ジャピ)は喘息を持った、どちらかといえば内気で地味…
サラっていう転校生と仲良くなった主人公
今までに出会ったことのないタイプの女の子で、刺激的で魅力的で依存していきます
見た感じサラは何かしらの人格障害だと思う
気が付くとサラは主人公を支配していき破…
ラストのシークエンスに至るまで、ああこういうのね、思春期の女の子二人のゴタゴタを地味に描く感じね、フランス映画によくある、みたいな、どっちかというと退屈(一回観るのやめて、4ヶ月後にラストの30分を…
>>続きを読む呼吸が、できない。
この胸の苦しさ、
息を吸えない、
吐けない、
全てが、破壊されていく。
この痛みが恐ろしいほどわかるからこそ、
観ていてこちらもどんどん息ができなくなってくる。
わたし…
友情というより愛情に近い、嫉妬、束縛。人を支配し、蝕んでいく狂気。女性監督ならではの毒々しさ。メラニー・ロランはやはり只者じゃない。
暗闇の中で伸びやかに踊るサラの体の動きは、今まで観たダンスシーン…