ロアー

神が結び合わせた2 人のロアーのレビュー・感想・評価

神が結び合わせた2 人(2008年製作の映画)
4.0
死を前にした恩師のたっての願いで、恩師の娘ターニーと結婚したスーリ。
スーリはターニーを一目見た瞬間から恋に落ちていたが、ターニーからは「妻にはなるが、あなたを愛することはできない」と告げられてしまう。
自分ではターニーを幸せにできないと知ったスーリはがらっと外見を変えて陽気な男ラージに変身し、ダンス教室に通い始めたターニーのダンスパートナーとなるが・・・

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夫婦2人の間で三角関係に陥るという器用(いや不器用?)な映画です。
結婚から始まり、ものすご~~~~く回り道をしながらも、スーリとラージ、2人分の愛を注がれたターニーがようやく愛を見つけて本当の夫婦になる素敵なお話。

シャールクがメガネに口ひげに七三分けという、その見た目だけでもう絶対楽しいやつ。ちょっと外見変えたくらいで絶対分かるでしょ~!ってのは目を瞑るとして、性格は何に憑依されたの???って思うくらいガラッと変わっていてめちゃくちゃ面白かった。

てか、冴えないシャールクかわいい~じゃん!
お弁当作ってもらって嬉しそうにしてる姿に思わずキュンとしました。
ラージもラージで一緒にいて楽しい人だと思うけど、いっつも派手な柄で派手な色のピチピチのTシャツ着てて襟元にチェーンを通してて、アレは後から襟に穴を開けて通してるのか元々そういう服ばっかり買っているのか、そればかりが気になって気になって仕方ありませんでした。

マッチョな男たるはっ!と友人から説教を受けるスーリに対し、守られてるばかりが女じゃない!というターニーの強い面が描かれてたのも良かった。バイクのシーンで急に「Dhoom2」の「♪Dhoom Again」が流れてきたので思わずテンション上がりました。

ラージに惹かれている自分が後ろめたくて、スーリに優しくされると辛くなっちゃうターニーの気持ちも分かるし、結局ターニーを騙していることになるとはいえ、見返りを求めずひたむきにターニーの幸せを願うスーリの気持ちも優しくて責められない。
本当ならドロドロになるはずの”三角関係”という設定をうまく捻ねって、コミカルで愛に満ちたお話に仕上げて作品でした。

ところで、わりと大事なシーンでいろいろ間違い過ぎているスモウレスラーが出てきたり、中国交じりともまた違う独特の”なんちゃってジャポン”が炸裂していましたが一番びっくりしたのはエンディングの写真。
そこは・・・その場所は、まさしくTDSじゃないか。映画にTDSが出てくるなんて流石に初めて観ました。インド映画ってホント気を抜くとディズニーがいろいろと出てくる・・・大丈夫なんかマジで(いつもいつもこんな心配ばっかりしてしまう)
ロアー

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