いま観ると非常にくだらない映画と
思われるかも知れないけど、
存在意義のある作品だと思います。
女性ヴィランもの、女囚ものとして、
当時としてはあらゆる面で
画期的な点を有していた様です。
後続に何らかの影響を与えている
のは確かではないかと。
『風と共に去りぬ』や『白昼の決闘』
といった数々の名作で使われた
由緒あるセットで、低予算の中、
たった9日間で撮り上げたそうな。
冒頭の、冗長な前説テロップ。
ナチの狂気や残虐さを訴えて…
…いや、イカれた題材なら何でも
良かったとか？(笑)
エクスプロイテーション映画に対し
イデオロギー云々なんて問答は
そもそもおかしいのかもね。
イルザ役のダイアン・ソーンは勿論、
将軍や、側近のトニー・マモロも
濃いィ存在感で素晴らしかった。
特殊効果、メイクも頑張ってるし、
クライマックスで見張り塔が
派手に爆破されるカットも美しく、
見事な映像だった。
そんな感じで、良く出来た作品。
現在もカルト映画として、多くの
ファンに支持されている理由も
解る様な気がします。
ただのイロモノと一蹴するなかれ。
ていうか、三作も続くのかコレ。(笑)
二作目はアラブ収容所で、
三作目はシべリア収容所？
民族の垣根を越えて活躍する、
我等のイルザ所長に敬礼！！☆
