あーさん

シネマ歌舞伎 二人藤娘/日本振袖始のあーさんのレビュー・感想・評価

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シネマ歌舞伎 2022 第10弾
(今期最後。2023は4月〜)

二人藤娘と日本振袖始の2本立て。

大好きな玉様と七之助さんが、二人して藤の精(藤の花の化身)になって舞い踊るという、まさに新春に相応しい華やかな舞踊演目。
玉様か?七之助か?みたいなツートップの踊り(目が忙しい…)を、それはもう堪能致しました。。
お着物も、藤の花の紫や白をポイントに、赤、白、橙、緑の素敵なアレンジでお正月からたっぷり目の保養をさせていただきました♪サイコー!
(玉様の解説と途中お二人のメイク&衣装替え〜藤の精になっていくまで〜が見られます)

次の日本振袖始は、ストーリーも台詞もあるのだけれど、どちらかと言えば踊りや立ち回りが多め。
玉様が美しい姫から八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に豹変し、勘九郎さん扮する素戔嗚尊(スサノオノミコト)と大立ち回りを繰り広げる。
生贄になる稲田姫役に中村米吉。
もう!この方歌舞伎版ナウシカの時にケチャ役で出ていて、その後ナウシカに抜擢されているのだけれど、本当に可愛らしくて、舞妓さんにいてはりそうな佇まい。。
素戔嗚尊(字がまたカッコいい〜)役の勘九郎さんが、いつものひょうきんさを微塵も感じさせない凛々しさ!こういう役もハマる〜♪
大蛇は総勢8人がかりで、これが何ともダイナミックな舞。
玉様のメイクが、、どないに恐ろしいねん!という位おどろおどろしい。。
あの美しい姫は何処へ💦

途中、またしても船を漕いでしまったことは内緒だけれど(台詞少なめの舞はどうしてもあきませんのや。。)、2回鑑賞したお陰で、
繋ぎ合わせてちゃんと観れましたわいな〜♪

いや〜歌舞伎は、ホンマによろしいな。
激選されたシネマ歌舞伎ならではの素晴らしいお芝居が観られるので、歌舞伎初心者の方には、心からお薦めしたいのでした。。

2023年度のラインナップは、歌舞伎座開場10周年のドキュメンタリーや玉様の鷺娘、泉鏡花生誕150年記念の演目、話題になった野田版"桜の森の満開の下"、勘三郎の当たり役"法界坊" 等 盛り沢山❗️

一般の映画料金よりも少し高めとは言え、歌舞伎座にお芝居を観に行くよりはかなりリーズナブルに観られるので、ご興味のある方はまずはこちらから♪

2023.1.8
2023.1.10 鑑賞


**こぼれ話

昨年末に、市川團十郎白猿襲名披露 十二月大歌舞伎 夜の部 に行った時のお話(歌舞伎座2回目)。
秀山祭九月大歌舞伎での演技が今ひとつだったので團十郎にはあまり期待せず、錚々たる役者さんが集結するというのでそちらを楽しみに行って来た。
あいにく声が出づらく体調は万全ではなかったけれど、これだけは死んでも行くぞ!とばかりに無理やり体調を整え、いざ♪
いやいや、團十郎 良かった!やっぱり得意な役とかあるのだな、と。この方は、自分が主の方が収まりが良いんでしょうね。"助六由縁江戸桜"の助六の役が、よくハマってました。
口上も、歌舞伎仲間の皆様のあたたかい一言一言が心に染みた。。團十郎には、心して励んでいただきたいと思うばかりであります。
そして!この日一番のMVPは、やはり團十郎の娘のぼたんちゃんでしょうね〜その名の通り、"團十郎娘"が素晴らしかった!ブラボー❗️でした。
あんなにしっかりと踊れるなんて…驚きでした。これからが楽しみです♪
友人とは、隣同士ではなく前後の席だったのであまり話せなかったけれど(声が出ないからちょうど良かった⁉︎)、年の瀬に本当に良い時間が過ごせました。
また、来年も。。と思いながら、心の中は幸せ一杯で帰路に着いたのでありました😊

2022年は、いつか玉様と仁左様を歌舞伎座で、、という夢を二つも叶えられた年でした。
関係ない話ばかり書いてしまいますが、お正月に義実家に行った時に、昔は毎年歌舞伎の顔見世を観に行っていた義父にチラシや筋書を見せてわいわいはしゃいでたら、昔々の筋書をどっさり出してきてくれました!借りても良いですか?と聞くと、持って行き〜返さんでええよ〜ホンマに好きなんやなぁ、と言ってくれ😆楽しみがまた増えました♪ こうやって、少しずつ歌舞伎のことを知っていくのは楽しいなぁ。
いつかは一番良い桟敷席で、、も夢ではないかも!!
あーさん

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