まいこ

ボンベイ・トーキーズのまいこのレビュー・感想・評価

ボンベイ・トーキーズ(2013年製作の映画)
4.3
①ゲイであることを隠さず生きる男、②悩める役者に訪れる閃きの瞬間、③ダンサーを夢見る少年、そして④父の最後の望み。ボリウッド発、4つの作品からなる短編集。インド映画100周年記念作品。

fifty shades of greyを贈るの笑った。エミューって家で飼えるの?インドの映画館ってあんなにうるさいの?と、自分の中のインド観が変化していく面白さ。

アミターブ・バッチャンに1度でもいいからムラバを食べてもらうのも笑った。さすがレジェンド。日本にいてムラバって馴染みがないと思うんですけど、フルーツと砂糖とスパイスを煮詰めたものらしくて、とても食べてみたくなった。

インド映画で、男同士の、キスシーン、って初めて観たかもしれない。役者人生について触れるのも、夢を隠して夢を追い、守ることの大切さを投げかけるのも、お国柄と繋げて"今"作られたことを考えてみるならば、インド的既存概念を打ち砕く変化の時を生きているのだなぁと胸が熱くなってしまった。絶対に欠かせない"音楽"の要素が物語の根幹にあるのも素敵。

過去のインド映画を流していくエンディングは、日常と映画が密接に結びついてるインドだからこそ。共通認識を映画に持つって羨ましい。
しかもそれだけでなく、ボリウッドスターが続々と登場。アーミル・カーン、アクシャイ・クマール、シュリ・デヴィ、ブリヤンカー・チョープラ、カリーナ・カープル、ランヴィール・シン、ディーピカー、そしてシャー・ルク・カーン。いや宝塚かと思ったわ。「あっ、この役者さん知ってる……!!!!」と、早口キモオタさながらの興奮と共にエンディング迎えるなんて、観客役の男の子のように私も敬礼したくなるくらいに心が震えた。彼は実際にスターを目にしている訳だけど、私はNetflixごしに「スゲー!!😆😂!!!」ってなった☺️。ラストの主役は観客だと言わんばかりの詰め込み方、粋。と、同時にもっとインド文化・映画を知りたくなったなぁ。ヒンディー語を勉強するしかないのか?🙄でも公用語としては英語が出来ればいい上にタミル語とヒンディー語が出来たとしても……だし結局は英語なのかな………🥺クゥ難し〜!
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