ヤマウチ

ハイネケン誘拐の代償のヤマウチのレビュー・感想・評価

ハイネケン誘拐の代償(2014年製作の映画)
2.9
羊たちの沈黙から、アンソニーホプキンスの不気味さの虜になっているので、本作も楽しみに拝見したのだが、思っていたほど不気味さを感じられなく残念だった。
あらすじなどでは、誘拐されている身であるはずなのに、逆に誘拐犯を操っていくという感じの心理戦を彷彿とさせる言葉が並んでいた気がしたが、懐柔されていくような描写はあまりなかった。
実際に起こった事件を元にしたものであるので、よりリアルに再現したのかもしれないが、楽しみにしていたぶん落胆が大きかった。
ハイネケンにはもう少し犯人グループの全貌を見透かしていてほしかったところ。
本編の内容ではないが、コルが出所後オランダのアル・カポネと呼ばれ、何者かに暗殺される生涯を送ったという紹介が映画の中で一番の驚きだった。