福福吉吉

ノック・ノックの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ノック・ノック(2015年製作の映画)
3.0
◆あらすじ◆
ルイスは妻カレンや子供たちと幸せに暮らしていた。カレンと子供たちが家を離れた夜、2人の若い女性がルイスの家を訪ねてくる。2人に車を用立てるルイスだったが、2人の誘惑に負けてルイスは性行為に及んでしまう。翌朝、2人の女性たちは我が物顔に家を支配していた。

◆感想◆
ストーリーとしては家庭を大事にする夫が2人の若い女性の誘惑に負けて、そのまま女性にいたぶられ続けるものになっており、夫・ルイス役のキアヌ・リーヴスの今までにない情けない姿が印象的な作品となっています。

ルイスは絵にかいたような愛妻家で家庭を大事にする夫として描かれています。あまりにも完璧過ぎてリアリティに欠ける気がしましたが、海外の家族はこれが普通なんだろうかと考えながら観ていました。

家族が旅行に出かけ、自宅に1人になったルイスのもとにあからさまに怪しい2人の若い女性、ジェネシスとベルがやってきます。今時、夜遅く個人宅へ押しかけてくるというストーリーに違和感がありました。

2人の誘惑に負けてからのルイスへのジェネシスとベルの行動が非常にイラつかせるもので、ルイス視点で見るとかなり凹みます。ジェネシスが強気に責め、ベルが愛らしくねだってくるコンビネーションが絶妙で完全にルイスを手のひらで踊らせていて面白かったです。

そして、ルイスは拘束され、猿ぐつわされてと悲惨の一言で、これまでのキアヌのイメージを総崩しになっていて、本作の見どころだと思います。

個人的にはそこそこ面白かったです。観ていて気分の良い作品ではないですが、ストーリーが突飛である分、創作物と割り切って観ることができました。

鑑賞日:2023年11月13日
鑑賞方法:DVD
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