みゆう

ノック・ノックのみゆうのネタバレレビュー・内容・結末

ノック・ノック(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは怖い。善意で人助けなんかできなくなるやつ。こういう、話が通じない人間っていうのが、この世で1番怖いなと思わせる映画だった。

ジェネシスとベルを見てると、今の日本なら同じこと絶対起こる、というかもう起きてるよね。同じことする若い子、絶対いそう。この二人はルイスを殺してる、というか救護しないで遺棄してるから、そこでもう捕まったらアウトだと思うけど、もっと狡賢く上手くやったら上手くいきそうだもん。本当に15歳だったら、本当に相手を破滅させられそう。変にリアリティがあって怖いわ。

カタルシスなんてのは一切なくて、ただただ破滅させられるキアヌ・リーブスが可哀想だった。かっこよくないキアヌが見れた。ラストに2人が捕まったりとかがあれば、結構強いカタルシスを得られただろうけど、そういうの一切なくて救われない。「ファニーゲーム」に続いて、後味の悪い映画の1本に加わった。

ラストの、ビーチから帰ってきて家の中の惨状を見た息子の「パパ、すごいパーティーだったんだね」っていうセリフが、冒頭の伏線回収してて、めちゃくちゃ上手かった。あの一言で、庭に埋められたキアヌをカレンが見つけても、最初は事件だなんてちょっと信用してもらえないかもって想像させる。

犬のモンキーが最後まで死ななくて良かったけど、連れてかれるのは悲し。最後まで救われない。
いや、面白かった。

あんなにファック言うキアヌもそう無い。
みゆう

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