「・・・わかってる」の、アダチさんの声がとてもいい。ああ、本当にわかってるんだなあって。
しかしアタシにはよくわからない。雰囲気だけのような気もするし、何もかもに深ーい意味が潜んでいたのかもしれないのかもしれない、という気もしてくる。アタシがそれを読み取れなかっただけで。でも、雰囲気は大変よく伝わってきた。コンクリートの工場や、犬を探すところなんかは「ほえる犬は噛まない」を思い出したし、幽霊の在り方は黒沢清のそれのようだった。自分の未来に、どうせよいことなんかは訪れるワケがないと、諦念にも似た雰囲気も漂っていて、登場人物の誰もが、それを明白なこととして捕らえているところなんかは、よくわかる気がした。
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・谷口蘭さんは美しい、とくに横顔。そして、ちょっと不敵に見える笑い方をするところ好き。
・サバゲーとかいうものはこうやってやるのかと、初めて知りました。
(東京藝術大学 大学院映像研究科 第八期終了制作作品)