菩薩

ゾンからのメッセージの菩薩のレビュー・感想・評価

ゾンからのメッセージ(2018年製作の映画)
1.1
かつてこの世界には面と裏があった。レコードにはA面とB面があり、ビデオ(VHS)にも面と裏があった、そして鈴木卓爾なる面の顔は個性派俳優の男にはド変態監督と言う裏の顔がある、って事だろうか。ブラッケージ×タルコフスキー、と言うか『Dog Star Man』×『ストーカー』を期待した俺が悪いのかもしれないが、意味の分からないものを作って「芸術だ!」と言いたいならば勝手にやっていれば良い。「ノック」を意識したのかこれ見よがしに寺山修司の詩の引用なんてのもあざといし、そもそも本人らはこの作品を観て「面白い!」と胸を張れるのだろうか。そりゃ撮ってると言うか作ってる側は面白いかもしれんが、観せられてる側ははっきり言って何一つ面白くないぞ。それでもこの作品が『カメラを止めるな!』の様に大ヒットして、あちら側の世界に一歩を踏み出した方が俺は生きやすくなる気がするので、一応「トテモオモシロカッタデス」と言っておく、とりあえず俺はもう鈴木卓爾監督作品はこれっきりにする。『ジョギング渡り鳥』が大丈夫だった人はきっと大丈夫、安心して劇場へ。俺はこの作品を理解出来なかったし、解釈の余地が無いと思った。
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