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スター・ウォーズ/最後のジェダイのmegadaigoのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

フォースがただの「生まれつきの超能力」になってしまったSW史上最も恐ろしい作品。ジェダイの修行とか関係ねーじゃん。

EP7が提示した、良くも悪くも「旧3部作焼き直し路線」を脱却しようとするライアン・ジョンソン監督の気概は評価したいところだが、とにかく雑!

EP7の世界を引き継ぎながら広げるのではなく、EP7を全否定しまくる手法を取ってしまってとても残念。

反抗期の中学生が「俺の好きなものはコレだ!」と自己表現すればいいところを「俺はコレが嫌いだ、アレも嫌いだ!」と表現しているような感じ。

新しいストーリー展開を見せることよりも「凝り固まったウザいSWオタクの期待や予想を裏切ろう」という意思が強く出すぎてて、キャラクター描写もストーリーの展開もフォースの新定義もすべて雑だと感じた。

・宇宙空間を飛ぶレイア姫
・「父殺し」という究極の通過儀礼を経てダークサイドに落ち切ったくせに、母殺しになると躊躇するカイロ・レン。なんのためのダークサイド?
・登場人物よりも観客を裏切るためだけに出てきて何も残さず去っていったベニチオ・デル・トロ
・観客を裏切るためだけに実行されたホルド提督の謎作戦
・黒人キャラにブサイクぽっちゃりアジア人をあてがう省エネ多様性? アジア人の観客が見ても悲しくなるミスキャスト
・せっかくEP7が作り出した女性上司キャラなのに、扱いに困ったのか雑魚死させられたキャプテン・ファズマ
・同じく、扱いに困ったのか雑魚死させられたスノーク。
・ルークの与える修行と全然関係ない部分で、荒い気性のまま勝手に超能力を開花させるレイ。しかもルークの最後の戦いでは別の場所にいたので生き様・死に様を見ていない。フォースやジェダイの概念から「継承」を抜き去ってどうする。
・無関係のフォース少年

ライアン・ジョンソン監督はその後の「ナイヴズ・アウト」シリーズが面白かったので力量はわかるけど、SWシリーズにはもう関わらないでもらいたいな〜。脚本を書ける優秀な監督が、なぜこんなに穴だらけのプロットのままGOサインを出したんだろう? プロデューサーたちは何を考えていたんだろう?
見た直後は怒り心頭だったけど、年月とともに怒りも収まり、純粋な疑問としてずっと残っている。

「アイアンマン」大成功でMCUの扉を大きく開いたことでも知られるジョン・ファブローが推し進めた「マンダロリアン」「ボバ・フェット」の世界観の方がSWシリーズに合っていると思う。

ジョン・ファブローには、個人のエゴよりも仲間との楽しさを追求しようとする「愛と協調性」を感じる。
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