ぴんじょん

スター・ウォーズ/最後のジェダイのぴんじょんのレビュー・感想・評価

1.0
馬鹿にするな!!!

長らく立ち上がれなくなるほどの衝撃を受けました。
あまりに酷い内容に…。
この映画にあまりのショックを受けたから、他の映画のレビューまでしたくなくなってしまったほど。

いままでの素晴らしい物語世界を見事なまでに、いや、無残なまでに打ち砕いてくれました。

過去に囚われずに、新しい物語を作りたかったというのは分かります。
しかし、あまりに「物語」のセオリーを無視しすぎています。

「スター・ウォーズ」という物語は、SFというよりもファンタジーと言ったほうが良いでしょう。

この映画の製作者たちは、そこをはき違えてしまっているようです。
SFどころか、戦争映画と勘違いしているあたりは「ローグ・ワン」と同じですね。

ファンタジーにはファンタジーの文法があります。
定められた文法の中でいかに物語を紡いでいくのか。
例えば、エピソードⅣのハン・ソロの帰還も、誰もがの物語の中で予想していながらも、その予想とぴたりと合致したところで喝采をしたわけでしょう。

それにひきかえ…。
誰もが嘆くレイア姫(というよりレイアばあちゃん)の不死身度。
宇宙空間に放り出されて生きてるってのはなんなの?
敵のファースト・オーダーってのもわけが分からん。
帝国は皇帝も死んじゃったし、ダースベイダーだっていないのに、なんでこんなに力を持っちゃったの?
納得できんぞ!
かわいい(…かどうかは見る人によると思うけど)鳥さんの丸焼きを食べるチューバッカは残酷だし、ファースト・オーダーの首領スノークはいとも簡単に殺されちゃうし…。
なんなんだよ、これは。

一番気に入らない展開は、暗号解読のプロを探しに行ったカジノのエピソード。
この部分まるごと無駄になってるじゃないですか。
こういう場合は、牢屋の中にいた酔いどれが実は探していた本人だったというのが正当な展開のはず。

とにかく、あらゆるところで物語セオリーを壊しまくっている。
それが、製作者側の意図だという事は感じるんだけど、すべてがマイナスに働いちゃって、最後まで見るのが苦痛だった。

その上、主人公陣営の役者の魅力のないことはどうだ。
とくに、ポーたちを助ける第二ヒロインともいうべき女の子が全く可愛くないのはひどすぎる。

スピン・オフの『ハン・ソロ』は、少しはまともかと思ったら、これもひどかった。
もうすぐ完結編が公開されるけど、これでもうスターウォーズは作らないでおくれ。
世界中を「失望」というダークサイドに陥してしまうから。

2019/12/5 5:19
4,029- 19
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