保存と継承の物語
下に「3DBD 全情報あり」
オリジナルを知る世代としては ルーカスの手を離れた「新3部作」には どうしても興味が持てなくて「3DBD」ですべて所有しながらも 今の今まで観てこなかった物をやっとまとめて鑑賞した
結論から言うと「思った以上に 良く出来ていた」
テンポよく展開するストーリーは「ご都合主義」と言えば その通りだが 限られた尺の中で 最後まで描き切るための割きりと言える
その時間配分や 各シークエンスの時間の使い方 魅せ方 緊張と緩和は 完璧と言っていいレベルで その編集は最後の最後まで観客を飽きさせる事はありません
特にVFXのクオリティーと 編集に関しては尋常ではない仕上がりでした
私は 全9作のDVD/BDを所有し 本編・コメンタリー・メイキングなど特典映像の全てを観ました
その上で↓「新3部作」をまとめた感想を記します
なるほど「保存と伝承」の作業だったんだなと理解できた
SWの真価は「エポックメイキング」であり「革新」なわけですが 新3部作にはそれが無い
映画としてだけ見れば「キャラクターを置き換えたリメイク」でしかないという評価はその通りですが 今回の3部作は「ダビング作業」なんです
つまり オリジナルの物語や技術を 次世代に「上書き・伝承」する作業だったわけです
SWとはもう「映画」ではなく 産業であり 業界であり 正に「レガシー」になっている それが良く分かりました
日本でも文化遺産など「創建何百年の神社仏閣」などを 研究者とベテラン宮大工と若手が協力して補修・改修工事をしますけど 正にアレです
SWはキャストだけでなく スタッフにも親子2世代で参加している人が多数いて
「オリジナルSWを作った人達」と 次世代のスタッフが一緒に「新しいSWを作る」という制作工程により 歴史やスピリットや技術や美術装置などが「伝承」されて行きました
そして 生みの親であり SWの全てであったジョージ・ルーカスが手放した あのタイミングでやるしかなかった
同時に それができるのはディズニーだけだった というルーカスの選択と判断は合理的かつ正解だったと思います
この先「SW」に何かあっても「オリジナルを知るスタッフ」が「復元や修復」が出来るようにするための新作製作だった というのが良く分かりました
キャリー・フィッシャーは3作目撮影中に 惜しくも亡くなりましたが 「オリジナルキャストで撮影する」という点でも あのタイミングだったんだと思います
ルーク ソロ レイア チューイ C3-PO パルパティーン イウォーク ジョン・ウィリアムズなど 多くのオリジナルキャストやスタッフが撮影に参加して 画面にその歴史を保存する事が出来ました
そして オリジナルキャストはストーリーとして チューイ・C3-PO・R2-D2以外は全員死に その代わりにレイという新しい主人公が残りました
そのレイを主人公とした 本当の「新しいSW」は 今後に製作されるわけで 言い換えると「オリジナルSW」は「新3部作」を持って完結しました
この作業依頼を受けた J・J・エイブラムスは 本当によくやったと思います
とんでもないプレッシャーで「超ハイリスク ?リターン」のなか 結果を出したと思います
ただ「新3部作」が描いているのは SWの「過去」と「現在」でしかありませんでした
結局「SWの未来」を描けるのは ジョージ・ルーカスの他には居ないというのも実感しました
ですが そのルーカスがSWに戻る事はもうなく 古い世代としては今後作られるであろう「レイのSW」には いまいち興味が持てないのもまた事実です…
↓BD情報(4KBD×1 3DBD×1 BD×2)
① 4KBD本編(2:31:51)
音声:英語 日本語
字幕:日本語 英語 字幕オフ
チャプター数:52
② 3DBD本編(2:31:51)
音声:英語 日本語
字幕:日本語 英語 字幕オフ
チャプター数:52
③ BD本編(2:31:51)
音声:英語 日本語
字幕:日本語 英語 字幕オフ
チャプター数:52
音声解説:ライアン・ジョンソン監督の解説付きで本編を見る オン/オフ
④ ボーナス・ディスク
ボーナス・コンテンツ
・完成までの軌跡(1:35:23)
・コンセプトを語る(10:17)
・メイキング・オブ・最後のジェダイ(33:01)
壮大なバトル
スノークの正体
綺麗とでの対決
・スノークを演じる(05:49)
・未公開シーン(23:02)
ライアン・ジョンソン監督の解説付きで本編を見る オン/オフ
イントロダクション
もう一つのオープニング
ペイジの活躍
ルークの登場
ポーのジャケット
BB‐8の気配り
ケアテイカーの仕事
島を駆け下りて
街中を疾走
メガ・デストロイヤーへの侵入
ローズの反撃
這い上がるファズマ
フィンとローズ
レジスタンスの危機
カジノにて