movieJack

スター・ウォーズ/最後のジェダイのmovieJackのレビュー・感想・評価

3.8
もう何でもアリ的に
入れられるだけ詰め込み
アッチコッチに振り回され

意味ありげなシーンも
伏線回収するか思たら
せ~へんのか~い(吉本新喜劇風)
的なやりっ放し等々の展開に大阪人としてはあちこちでツッコミたくなる衝動はじっと我慢して…

あのテーマソングが流れると
少し前に「すばらしき映画音楽たち」を鑑賞したせいかもしれないが作曲家と奏者達がイメージされ
まるで水戸黄門の印籠みたいに
大団~円~と感じる不思議さ
これこそがこの怪物シリーズ作品の凄さだろうか…

全く違和感の無いCGと鮮やかな色彩(特に赤色)は流石の技術で高揚するし
個性溢れる魅力的な各キャラ達は誰1人として憎めない
帝国軍であろうともどこか愛らしく感じられたのだが
それはストームトルーパーが実はフィン等の普通の兵士達ということが明らかになった前作から
カイロ・レン以外の帝国軍の兵士や戦闘シーンに恐怖を全く感じられなくなった事が原因かも…

しかし今作
カイロ・レン(アダム・ドライバー)の存在感については素晴らしく
マスク姿が勿体無いと感じていたところそれを脱いだ辺りから
中二病的な物への八つ当たりも改善され
徐々に人間味が感じられるようになりダークサイドに成りきれない精神性と不安定感や
今まで理解されてこなかった寂しさや
同じ力を持つ者として苦しみ悲しみをレイと共感しようとする姿
共に闘う二人からは恋愛感情に似たものも感じられたが
似たタイプの二人に
前作から感じていた実は血縁関係あるのでは?との勝手な妄想も払拭されず
(レイの前作ルークの物と思えるヘルメットと飛び立つ戦闘機を見送る幼少期の記憶は無かった事になってるの?…)

今後の二人の展開も気になるが
フィンとローズを交えた三角または四角関係となると次作には収まりきれない脱線感が危惧される

両軍共に戦力と兵士が壊滅状態となり
旧シリーズのキャラも少なくなりいよいよ新キャラ達にバトンタッチされ
大掛かりな戦闘より個人戦にクローズアップしたり
今作では武器商人による両軍への武器供給も描かれ
今戦争の無意味さからレンとレイが結託したり
フィンがリーダー格となり戦闘終結なんて展開も有り得るかな?
と妄想は膨らむばかり

決して考えれば考えるほど矛盾点の多さから今作は過去の物とし
次作への期待感を膨らませている訳ではなく
現在は称賛と不満が入り交じる本当に複雑な心境だが
ラストのルークの勇姿はレイの眼に焼き付けて欲しかったかな…
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