寿マーガリン

スター・ウォーズ/最後のジェダイの寿マーガリンのレビュー・感想・評価

4.0

本作の印象をまとめると、
①空飛ぶレイアと魔法の船
②レンのおっぱいBカップ
③男のハイウェストはモテないゾ

の三本立てで、
SWっていうよりはディズニー映画だったけど、そこかしこから溢れ出すディズニー臭に、金の動きを感じながらも楽しく見ることが出来ました。

グッズが売れそうな可愛い鳥、ダークサイドに堕ちてる黒BB-8、キラキラのキツネ犬、ラストシーンのほうきを持った少年のチムチムチェリー感。スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス感。

それでも結果的に「好きだ」と思ってしまう。それがスターウォーズ。すごい。


【多様性】を前面に出してきたこと、
【女性の強さ】を強調してきたこと、
すべて最近のディズニー映画同様のメッセージ性をビビデバビデ感じました。

男女平等だなんて、世の中は時々あたかもそれを優しさのように提示してくるけど、
今までずいぶんと長い間男が世界を支配していた時代のことを思うと、男女平等なんかじゃ足りなくて、ひねくれ者関東代表選抜チームみたいな私は時々、女尊男卑の時期があったっていいじゃねぇかよと思ったりするんだけど、

仮にそんな風に女尊男卑の時代が来て、私が男の人を強姦したり奴隷にしたりポン引きしたりして「私の金でお前らを食わしてやってんだ、ひれ伏せ服脱げ仕事しろ!」と、女の特権を全面的に打ち出して逆大奥を満喫していたとしても、

「そんなのっておかしいじゃん???悪い魔法にかかってる?!?!みんな一緒にハッピーに前向いてこーよ!」みたいな、
根っからのリアみたいなテンションで時代の流れを変えようとしてくれるディズニー感は結構好きだし、
スターウォーズにも同様に、
「時代の流れすら変えてくれるチカラ」を感じるから、そういう事が堂々と出来る所が好きだなって思いました。巨大コンテンツのなせる技すごい。

先日のグラミー賞の式じゃないけどさ、
最近女の人が権利だ正義だ自由だで、ありとあらゆるシーンで女の権利を主張できるようになったじゃん??
なのに未だにアメリカの大統領は男だし、それもすっごい横暴なおじさんなんだよ??笑っちゃうよね。

映画のチカラ、音楽のチカラ、いろんなカルチャーから発信されていく「女性が生きていくための権利」が、差別や偏見、古い制度をぶっ壊して、世界中に届きますように。すべての女性が、フォースと共にあらんことを…。