ケジメピザ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのケジメピザのレビュー・感想・評価

4.1
保存と継承の物語

下に「3DBD 全情報あり」

オリジナルを知る世代としては ルーカスの手を離れた「新3部作」には どうしても興味が持てなくて「3DBD」ですべて所有しながらも 今の今まで観てこなかった物をやっとまとめて鑑賞した

結論から言うと「思った以上に 良く出来ていた」
テンポよく展開するストーリーは「ご都合主義」と言えば その通りだが 限られた尺の中で 最後まで描き切るための割きりと言える

その時間配分や 各シークエンスの時間の使い方 魅せ方 緊張と緩和は 完璧と言っていいレベルで その編集は最後の最後まで観客を飽きさせる事はありません
特にVFXのクオリティーと 編集に関しては尋常ではない仕上がりでした


私は 全9作のDVD/BDを所有し 本編・コメンタリー・メイキングなど特典映像の全てを観ました
その上で↓「新3部作」をまとめた感想を記します

なるほど「保存と伝承」の作業だったんだなと理解できた

SWの真価は「エポックメイキング」であり「革新」なわけですが 新3部作にはそれが無い
映画としてだけ見れば「キャラクターを置き換えたリメイク」でしかないという評価はその通りですが 今回の3部作は「ダビング作業」なんです

つまり オリジナルの物語や技術を 次世代に「上書き・伝承」する作業だったわけです

SWとはもう「映画」ではなく 産業であり 業界であり 正に「レガシー」になっている それが良く分かりました
日本でも文化遺産など「創建何百年の神社仏閣」などを 研究者とベテラン宮大工と若手が協力して補修・改修工事をしますけど 正にアレです

SWはキャストだけでなく スタッフにも親子2世代で参加している人が多数いて
「オリジナルSWを作った人達」と 次世代のスタッフが一緒に「新しいSWを作る」という制作工程により 歴史やスピリットや技術や美術装置などが「伝承」されて行きました

そして 生みの親であり SWの全てであったジョージ・ルーカスが手放した あのタイミングでやるしかなかった
同時に それができるのはディズニーだけだった というルーカスの選択と判断は合理的かつ正解だったと思います

この先「SW」に何かあっても「オリジナルを知るスタッフ」が「復元や修復」が出来るようにするための新作製作だった というのが良く分かりました


キャリー・フィッシャーは3作目撮影中に 惜しくも亡くなりましたが 「オリジナルキャストで撮影する」という点でも あのタイミングだったんだと思います

ルーク ソロ レイア チューイ C3-PO パルパティーン イウォーク ジョン・ウィリアムズなど 多くのオリジナルキャストやスタッフが撮影に参加して 画面にその歴史を保存する事が出来ました

そして オリジナルキャストはストーリーとして チューイ・C3-PO・R2-D2以外は全員死に その代わりにレイという新しい主人公が残りました
そのレイを主人公とした 本当の「新しいSW」は 今後に製作されるわけで 言い換えると「オリジナルSW」は「新3部作」を持って完結しました

この作業依頼を受けた J・J・エイブラムスは 本当によくやったと思います
とんでもないプレッシャーで「超ハイリスク ?リターン」のなか 結果を出したと思います

ただ「新3部作」が描いているのは SWの「過去」と「現在」でしかありませんでした
結局「SWの未来」を描けるのは ジョージ・ルーカスの他には居ないというのも実感しました
ですが そのルーカスがSWに戻る事はもうなく 古い世代としては今後作られるであろう「レイのSW」には いまいち興味が持てないのもまた事実です…


↓BD情報(4KBD×1 3DBD×1 BD×2)
① 4KBD本編(2:21:53)
音声:英語 日本語
字幕:日本語 英語 日本語吹替用字幕 字幕オフ
チャプター数:44

② 3DBD本編(2:21:53)
音声:英語 日本語
字幕:日本語 英語 日本語吹替用字幕 字幕オフ
チャプター数:44

③ BD本編(2:21:53)
音声:英語 日本語
字幕:日本語 英語 日本語吹替用字幕 字幕オフ
チャプター数:44

④ ボーナス・ディスク
ボーナス・コンテンツ
・スカイウォーカーの遺産(2:06:11)
・緊張のチェイス・シーン(14:16)
・砂漠での撮影(05:59)
・オーチの船にて(05:33)
・ワーウィックと息子(05:37)
・クリーチャーが生まれるまで(07:46)
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