桃子

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの桃子のレビュー・感想・評価

4.8
42年前、映画館で「スターウォーズ」を見た時のことを思い出した。当時は途中から入って見て、見たところまで見て途中で出て行くということが可能だった。途中まで見て、出て行かずに最後まで見て、席に座ったまままた最初から最後まで見た記憶がある。世の中に、こんな面白い映画があるのかと心底驚いた。あの映画は「エピソード4」という設定になり、その後7本の映画が作られ、今回、とうとう9部作の完結編が公開された。初日に行くことに決めていたので、無事に見られて嬉しかった。
レイが誰の娘なのか気になっていたが、それがわかった時はかなりの衝撃だった。毎度のことながら鈍い私はそう来たか!っていう感じで驚かせていただいた。映画の愉しみはこういうところにもある。
スターウォーズが好きで好きでたまらない人たちが作っている映画なんだなあとつくづく思う。いたるところに過去の映画のオマージュめいたシーンがちりばめられているし、懐かしいキャラクターが出てきてくれるし、なにより、あの音楽が素晴らしい。画面を盛り上げてくれる。
過去作品を復習しておかないとストーリーがわからない、なんていうことがないのがいい。おおざっぱなことがわかっていれば充分だ。
これほど長い時を経てなお楽しめる映画というのはなかなかないだろう。当時の俳優さんがそのまま歳をとった姿で出演してくれているというのも感動ものだ。キャリー・フィッシャーは残念ながら亡くなってしまったけれど… 映画の中でレイアが亡くなるシーンがあって、現実と重なってしまった。
普段あまり映画館に行かない人でも足を運ぶのではないかと思う。壮大なスケールのスペースファンタジーであり、自分探しの旅ものであり、熱い友情あり、師弟愛あり、ほんとに盛りだくさんな内容だ。万人受けするところが強みなのかなあ。
これでほんとに最後かと思っていたのだけれど、まだまだスピンオフ的なストーリーで作られる予定があるようだ。安心した!大好きな映画なので、続きではなくても新作を見てみたい。
それと、いつかエピソード1から9まで一気に見てみたい気もする。体力勝負だけれど。
桃子

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