・物語★★★★★
・配役★★★★
・演出★★★★
・映像★★★★★
・音楽★★★★
Filmarksにおいて評価があまり高くないことから、wowowで放送していたのを録画したまま放置していた作品。
ようやく鑑賞したが、今作に高得点を与えない理由が見当たらない…。
まさに西武劇の傑作ではないか。
「スロウ・ウエスト」
そのタイトルのとおり、序盤においては風景はじめ映像美を堪能することに重きを置いた、“スロウ”なドキュメンタリー風西部劇かと思わせられる。
黄色い大地と青い空、そこに浮かぶ白い雲との鮮やかなコントラストは、眩しいくらいだ。
しかし中盤以降は、急激なストーリー展開にグイグイと引き込まれる。
“西部の歩き方”…
“バカな子ね”…
何気ないセリフすらも、後のシーンへの伏線になっているから、冒頭からクライマックスまで、絶対に目を離してはならない。
クライマックスの5つ巴のガン・アクション、そして予想し得ないラストシーン…。
これまでに観た西部劇の中では、群を抜いて素晴らしい作品だった。
M・ファスベンダーのシブい演技もいいが、K・S=マクフィーの母性本能くすぐりまくりの演技がエゲツナイほどスゴい…。
まんまとホロッと来ちゃう女性も多いのでは…⁇
男性目線では、B・メンデルソーンのどこかエキセントリックなアウトローぶりがカッコよかった!
ストリングスを効かせた音楽も、世界観にマッチしていて、なかなか◎。
また観たい。