西部の歩き方とは
これは唸った!
これは唸った!
レフン監督の「Drive」を見た以来の衝撃。
インパクティブな絵はないですが、ローギア、ローギアで西部劇を新たな切り口で淡々と描きながら、かつ微々たる衝撃ながら、板に釘を打ち込むように印象深い絵を持続させる。退屈に感じてしまう瞬間も存在しながらもローギア、ローギアで打ち込まれるサムシングにそれこそローギアでライド性がある。ときおり挿入される間の抜けた絵も少しずつ少しずつ心を揺らしていく。
賞金稼ぎのガサツなスタイリッシュ性
愛しの女性を追う貴族の息子の絶妙な非弱さと不器用さ、ブサイクさ、そこに挿入される回想シーンの物悲しさ
荒野での生態系と死の切り口、そしてその不条理性
クライマックスはその微々たる心の揺らぎに加え、エモーション的にも駆られるガンアクションシーン。セットの安っぽさも味になるトリッキーな連続的なシーンは圧巻。
ローギアに抑えながら絶妙に見るものの感情をコントロールする作品。
グッドシネマオブザイヤー候補