B級アクション映画の様なイメージに反して、奥深く素晴らしい出来で鳥肌が立った。
アメリカという国の成り立ちを語る話でもありながら愛や情を語る寓話性にも満ち溢れている。加えて西部劇的エンタメ性と非常に美しい景色を掴んでいて、隙が全く無い。
全編を通しておとぎ話のような語り口でそのセンスの良さが最高なのだが、あの汚いケツの意図は何なのだろうか。例えるなら非常に美しい幻想的な絵画の端っこに、何故か巻きグソが描いてある様な、あまりにも唐突かつ浮いた演出で、死ぬ程笑ったのだけど…。死に様の無常さという事なのだろうか、劇中で死んだ者達の亡骸が再度映し出される所でご丁寧にもまた出てくるものだから、やはり笑い転げてしまった。アレに弾が当たらなくて本当に良かった。
