星降る夜にあの場所で

侵入の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

侵入(1969年製作の映画)
4.3
「暗殺のオペラ」原作者つながりで

何年か前にアルゼンチン映画の特集で鑑賞
今まで、ネット等で時折見かける【隠れた○○】といった表現を一度も使ったことはないが、
本作にはそれが当てはまるのではなかろうか。
ブレッソンのアシスタントを7年務めていた影響はそこかしこに感じるが、
全体的な雰囲気としては、解り易い例をあげるならジョヴァンニやメルヴィルっぽい。
オープニングの感じから、アルゼンチンタンゴのメロディにのせてストーリーが進行していくのかと思いきや
音楽は殆ど流れず、効果音は鳥の鳴き声と生活音。
これが非常に効果的に機能している(ただ、タンゴのメロディで進行していくノワールも痺れそうな気がした)
レジスタンスものがお好きな方には鉄板でお薦め☆彡

とにかく格好いい画が満載で、挙げたらキリがない。
ラスト間際、陸海空から押し寄せる圧倒的な画は、侵入を通り越して完全に侵略です。
格好いいというより唯一気になったシーンを一か所だけ。
女性が椅子に座って考え事をしている。
そこからパンパンパンパンパンと5回切り返しが入り、カーテン越しに窓の外から合図が送られる。

画面向かって右向きで座る女性

俯瞰で後方から鏡?の縁越し

最初のショットの逆側から椅子の手すり越し

再び最初のショット側に戻し、引き気味で今度は前と後ろのベッドの柵越し

そこから電気スタンドの傘越し俯瞰

そして合図

以前、コレに似たショットを観たことがあるのですが思い出せない…

字幕はありませんが、YouTubeで日本語字幕なしですが本編があがってました。
31分16秒あたりから、15秒ぐらいのシーンです。
興味がある方はhttps://youtu.be/TkZp39MEDGA