かおむび

美女と野獣のかおむびのレビュー・感想・評価

美女と野獣(2017年製作の映画)
1.4
主題が、「容姿なんて関係ない!」っていう映画なのに、最初から最後まで一貫して、容姿でしか人を捉えてないような内容なことに、見ている途中で矛盾点に疑問を抱き、非常にきらびやかな舞踏会のシーンもまともに見られなかった。

矛盾と感じる点
1容姿で人を判断してしかないから野獣は見た目を野獣に変えられたのに、結局村で変わり者なせいで容姿は良くても周りの人々に煙たがられている美女とくっつく。この時点で中身悪い(映画見てて美女の性格悪いとは思わないけれど、少なくともそう序盤で描かれている)けれど容姿のいい人を野獣は選んでいると言える。
2真実の愛を手に入れたとして、野獣は元のイケメンの姿に戻され、幽閉されていた城が開放されるが、容姿なんて関係ない!という主題ならば、ご褒美としてイケメンの姿に戻す必要はないと思う。
最後には結局美男美女カップルが誕生していて、画的には良いが、テーマにはそぐわないと感じた。

この映画は公開時とても流行って、多くの周りの女子達も素晴らしいと言っていたが、私はどうも矛盾が気になって、ハマれなかった。
小さい頃からアニメでも見たことがあったが、容姿が大切ということを幼い頃から暗に刷り込まれてしまっているのだろうかと思うとショックだった。

最近のディズニーのプリンセス映画は、女としての強さを見せるものや、家族や姉妹の愛にフォーカスしたものが昨今の時代背景に合わせて多くなっているそう。
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