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プロメテウスの庭のwigglingのレビュー・感想・評価

プロメテウスの庭(1988年製作の映画)
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ブルース・ビックフォードのアニメーションは、おそらくVJの素材として使われてるのをいろんな所で目にしてるとは思うが、作品を通して観るのはこれが初めて。
YCAMでの爆音ライブ上映でceroがライブ演奏をつける『インヴァージョン・レイヤーズ』『CAS'L'』は作品登録されてないので、前座的にオリジナルサウンドトラックで上映された本作でまとめて感想を。

粘土を使ったクレイアニメーション、グロさはまぁいいとしても映画として諸々おかしいです。画面の中のすべての要素が絶えずアニメーションしてるから情報量が半端ない。どこを観てればいいのかわからなくてアワアワさせられる。
アニメーションというか、モーフィングという方が適当かな。すべてのオブジェクトがトランスフォームし続けている。

おそらく何か大きな物語を描いてるんだろうけど、一度観ただけだとわからないですね。映像が過剰すぎて、物語を読み取るところまでたどり着けない。

オリジナルサウンドトラックはちょっと古いプログレッシブ・ロック的なやつ。これもなかなかに過剰。
一方、ceroのライブ演奏はあからさまなエキゾチック感ではなく、すべてを包摂してしまう懐の深さを持ったこれぞEclecticといえる演奏でしたね。普段の彼らとは全然違うスタイルだけど、間違いなくceroのサウンドという。意外な組合せだったけど大変面白かった。
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